釜山国際映画祭前夜祭及び関連行事
- 開催時期 毎年10月中
- 開催場所 チャガルチ市場一帯、龍頭山公園
- 主催・主管 (社団法人)釜山国際映画祭組織委員会
詳細な紹介
釜山国際映画祭についての最初の議論は1994年11月に開かれた「2002年アジア競技大会を控えた釜山映像文化振興方案セミナー」だった。アジア競技大会をきっかけに釜山の都市ブランドを一段階高めるという意味で始まった。当時は映画祭の成功を楽観するような雰囲気ではなかった。1,2年で終わると思っていたが、予想外に最初から爆発的な反応を呼んだ。第1回映画祭の期間中、釜山を訪れた人は18万人に達した。2015年度の22万人と比較すると初期からかなり多くの観客が訪れたことが分かる。釜山国際映画祭は成功裏に第一歩を踏み出し、快進撃を続けている。第4回開幕作であるイ・チャンドン監督の<ハッカキャンディー>が、世界の映画界で好評を博したことを皮切りに、イム・グォンテク監督の<春香伝>が韓国映画史上初めてカンヌ映画祭のコンペティション部門にノミネートされるなど、韓国映画に対する世界の関心も高まった。映画祭の規模も第1回の31カ国171編から第20回は75カ国302編に増えた。予算も1996年には22億ウォンだったが、第20回には119億ウォンとなった。この20年間に釜山映画祭に投入された予算は計1494億ウォンに達する。
このように成功裏に国際映画祭として成長していく中で、中区南浦洞一帯の老朽化し狭小な場所的限界を解決するため、釜山市では、釜山国際映画祭専用館として「映画の殿堂」を海雲台区センタムシティーに2011年9月29日に誕生させ、2011年第16回釜山国際映画祭の専用館として使用し始めた。
「映画の殿堂」が釜山国際映画祭の専用館時代を開き、各種イベントも海雲台を中心に開催されたが、「釜山国際映画祭の前夜祭」だけは映画祭の胎動の地である中区南浦洞で開催しなければならないという初心により、毎年釜山国際映画祭が開幕する前日「釜山国際映画祭前夜祭」が南浦洞BIFF広場で開催されている。前夜祭は、ノミネート作品鑑賞、監督および映画関係者との出会いの時間、開幕宣言、ハンドプリンティング開封イベント、景観照明点灯式、祝賀公演などが行われ、文化の死角地帯にある西釜山圏及び旧都心の多くの市民たちの映画に対するのどの渇きを一部でも癒している。
映画祭期間中の10日間、中区BIFF広場でも関連イベントが行われるが、映画祭の開幕式生中継、俳優や監督たちとのトークショー、歴代BIFFの上映作屋外上映、祝賀公演などで映画の祭りを南浦洞でも楽しむことができる。そして、映画・観光広報館も運営しており、映画フォトゾーン、ユニークな体験ブース運営、映画関連の展示ウォールなどを見ることができる。
中区では映画祭の命脈をつないで行こうと持続的に努力しているが、映画祭期間中にノミネート作上映がなされておらず、多くの市民が残念に思っている。南浦洞でも昔の思い出を思い出しながら、釜山国際映画祭の上映館に再び出会えることを望んでいる。